佐々木です。
就活支援を行っている中で、理系の学生さんから、
「就職するか、大学院に進学するか悩んでいます」
と相談を受けることがあります。
相談に来る学生さんの多くは、修士課程(2年間)を希望しています。
期間は2年ですが、就職するか進学するかで、経験値も大きく変わりますから、
皆さん気になるところですよね。
私自身も、大学院に進学した経験があります。
今日は私の経験と学生さんから相談を受ける中で感じた事をお話し出来ればと思います。
進学する目的は何か?
皆さんが大学院進学を希望する理由、進学する目的はどういったものでしょうか?
尋ねると、
「もっと研究したいと思って進学を考えています」や、
「大学院に進学したら、就職先を決めるのに有利になると思って」
という答えが返ってきます。
人それぞれ考えは違うとは思いますが、そもそも大学院とは何をする場所なのでしょうか?
答えは、「大学より、高度な専門性を持つ研究を行なう場所」です。
私の大学院生時代を振り返ると、実験計画を出すこと、考察すること、
専門的な知識の理解などは、学部生の頃より、いっそう自主性や積極性を
求められるようになりました。
つまり、「もっと研究がしたい」「専門知識を深めたい」人には、状況がより大変になることがあっても充実した2年間を送れる場所になると思います。
就職には有利になるの?
では「就職に有利になると思って」と言う理由の人はどうでしょうか?
もし、「研究が好き」とか、「もっと専門分野を研究したい」と思って進学する人は、
就職に有利になる事はあるかも知れません。
実際、研究職・開発職志望の学生さんにとっては、結果として、2年間習得した専門性や経験、
何よりも研究に取り組む姿勢が仕事に評価されることは大いにあるでしょう。
しかし、「就職に有利になりそうだから」という目的で進学してしまうと、
そもそも「専門的な研究を行う場所」といった大学院の目的からずれてしまいます。
しっかり目的を持って過ごした2年間と、ただ何となく有利になりそうだからと過ごす2年間では、得られるものも異なり、企業からの評価のされ方も変わってくると思います。
たかが2年、されど2年です。
就職も大学院進学も、自分の人生設計の中でどのようにしていくかを考えて
選んでいく事が大事になってくるのではないでしょうか。
就職と大学院進学と悩んでいる方は、参考にしてみてください。
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